三島の住宅もいよいよ仕上げ工事に差し掛かってきました。
今日は、クライアントの数々のこだわりの中でもかなり、プライオリティーの高いオーディオルームの打合せでした。ここの音響設計を担当されたのは、石井式リスニングルームの松浦氏です。
この石井式リスニングルームの素晴らしいところは、単に防音性能を確保するだけでなく、クライアントの嗜好にあわせた音響をシミュレーションにより音響設計できることです。そして、ある程度の広さと天井の高さが必要ではありますが、四角い部屋で実現できることです。一般的には、音響を考えると部屋の形は、不整形な方がよいとされていますが、それは大規模なコンサートホールの場合で、小規模なコンサートホールや個人が楽しむオーディオルーム等の場合は四角部屋の方が向いているのです。また、写真のように施工指導も行っていただけますので、防音工事専門工事会社にたよらなくても、建築工事に係わる通常の木工事、電気工事、設備工事の皆さんとつくる事が出来ます。結果としてクライアントの嗜好に合わせた、素晴らしいオーディオルームが同じ性能の防音室より安く実現できる事になるのです。
私も多くのシアタールームや、ピアノ室などを手掛けてきましたが、今後は音楽室の要望があるときは、今回のように松浦氏とコラボレーションをして行きたいと考えています。