イタリア人に共通する楽しみのひとつにパッセジャータ(街を回遊、散歩する)があります。夕刻になると街に出かけ、我が街の自慢の建物を見て歩き、あるいは公園に行き、途中で出会った友人と話し込んで過ごす習慣です。もちろんバールで一杯という事もあります。国全体が街と建築の博物館とも言われる国ならではの習慣です。
私が中野に拠点を移してからの、お気に入りの場所は中野セントラルパーク。日本ではめずらしく柵のない街に開かれた公園。そして公園を囲むように建つ大学の校舎や企業オフィス。程よい高さに抑えられた建築と公園の調和が心地よい。
夕刻にもなると公園に張り出されたテーブルでコーヒーやお酒を楽しまるここち良い場所です。
一日のはじまりも、この公園までウォーキング。そしてストレッチ、そして新聞に目を通す。朝の大切な時間。調和のとれた空間で過ごすひと時が、一日の活力を与えてくれる。