プロジェクト・マネジメント

最小で最大を得る

プロジェクトをマネジメントするという意識を、私をはじめスタッフも強く意識して行動しています。

  • 定めた性能を確保する事。
  • 予算内で完了する事。
  • スケジュール内に完了する事

この3つを達成しないとクライアントの満足は得られません。この達成のため、アーキスタジオでは、[最小で最大を得る]がマネジメントの判断基準であると考えています。
デザインには常にコストがついてきます。そうであるならば、自分たちでコストをコントロールすると決め行動する方が賢明です。見積りを建設会社任せにしないで、自身で積算することで多くの発見があります。そして、主導的にコストコントロールを行うためには、必要不可欠な情報になります。
 企画設計、基本設計、実施設計の各段階で、事務所内で積算を行い工事費の把握と、デザインとコストの関係(費用対効果)をつかみ、予想以上にコストがかかっている部分は、設計を変えながら同等の性能が得られるようなデザイン検討(VE=バリューエンジニアリング)を繰り返ていきます。(そのための労を惜しませんので、設計行為は、最小で最大を得るの例外です。)

また、プロジェクトのマネジメントという観点で、私たちは、建築の生産方法の選択枝を用意しています。
建設会社・工務店に一括発注する方法とCM(コンストラクション・マネージメント=分離発注)の方法があります。また、一括発注に場合もコストを下げるため、一部の工事をアーキスタジオの考える金額で、施工できる専門工事会社にを入れ替える場合もあります。

 一括発注の場合、相見積で競争原理を働かせることは一般的に行われていることですが、アーキスタジオでは、自社で積算した適正な工事金額を把握していますので、非常に有利な交渉が可能となります。

CMは、専門工事会社と我々設計者が、直接打ち合わせます。また、現場にも頻繁に行きますので、コストを抑えながら品質が上がります。つまり最小で最大を得る省コスト化が可能です。
この建築生産の段階での選択枝を持ち、イニシアチィブ発揮でいることは、プロジェクトのマネジメントの成功にとって非常に有効と考えています。

工務店/オープンシステムの違い

私たちは、建築主と設計事務所と職人が継続的によい関係をつくりだし、お互いに連携しながら、 それぞれの持てる力を発揮したとき、すばらしい家づくりができると考えています。

CM分離発注について

建築主と建築家(アーキスタジオ)がパートナーとなって、基礎工事、屋根工事、内装工事などといった 現場で工事を行う職人たちと個別に直接契約を結んで、共同で建物の設計から完成までのプロセスを運営する方式です。もともとは米国で始められた発注方式で、CM(コンストラクション・マネージメント)方式とも呼ばれています。メリットとして、価格が透明化され、建築主からみてもわかりやすく、しかもコストが低く抑えられる場合が多いです。
工事途中の万が一のトラブルに対しては、建物補償制度に加入しますので、建築主にリスクは発生しません。

香港上海ビル

1985年、香港に完成した香港上海ビルは、クライアントから向こう50年間世界最高の建築であることを条件にし、コンペでイギリスのノーマンフォスターが選ばれました。
フォスターはこの要望に応えるべく、CM分離発注に近い方法で、この建物に必要な部品、サブコン(専門工事会社)を世界中から最高水準であることを基準に集め、建築しました。
特筆すべきは、この建築方式を採用した目的が、品質・性能の向上であったことです。

私たちCM分離発注に取り組むのも、この心活きです。住宅の施工の隅々まで、関わることでデザイン的にも品質・性能的にもより優れたものにする事が第一目的です。もちろん、省コストも大切です。職人さんの仕事が直接クライアントに評価される点も大切です。若い人たちが職人=マイスターの活躍できる業界になってほしいと考えています。

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